直球感想文 洋館

2017年 更新中
by xMUGIx
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ロマノフ朝

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フェリックス・ユスポフ公爵

私が初めてラスプーチンに会ったのは1909年、ペテルブルクのゴロヴィン家だった。
ゴロヴィン家とはかねてより昵懇の仲だったが、
とりわけ末娘のマリア・ゴロヴィナとは親しかった。
マリアのように純粋で善良な魂の持ち主を、私は他に知らない。
ただ彼女は繊細と言う以上に過敏で、影響されやすく神経質だった。
超常現象にすぐ夢中になる彼女の宗教的感情は、不健全な神秘主義に侵されていた。
とどのつまりあまりに信じやすくナイーブな彼女は、
人間を正確に見分ける事も事柄を客観的に判断する事もできなかったのである。
ラスプーチンの聖性と魂の純粋さを信じ切っており、
彼は神に選ばれし人であり超自然的な存在であると思っていたのだ。
彼女はラスプーチンの汚らわしさを見抜くにはあまりにも初心で、
そのおぞましい行為を直視して判断するにはあまりに純朴だった。
他人がラスプーチンの正体を知らせようとしても容喙の余地はなかった。

私がサロンに通されると、マリアと母親と一緒にお茶のテーブルを囲んでいた。
ラスプーチンはマリアと母親に対してなれなれしく横柄だった。
彼女と母親はこの聖なる【修道士】から片時も眼を離さず、
その言葉を一言半句もききもらすまいと息をひそめていた。
ラスプーチンのでたらめを、
マリアと母親はまるで深い意味でも秘められているようにうっとりと聞き惚れていた。
「あの方の前に出ると世の中の憂いを一切忘れてしまうんですの」と彼女は言った。
「あの人は病んだ魂を清めて癒し、
私達の意志私達の考えと行動を正しく導くためにこの世に遣わされた方ですわ」

ラスプーチンと会ってから間もなく、私はオックスフォードに留学した。
母はアレクサンドラ皇后の大のお気に入りで、二人はよく会っていた。
母はラスプーチンが皇帝と皇后に接近する事を大変不安に思っており、
その事を私への手紙にも書いてきた。母はまたその心配を、
長年の友であるエリザヴェータ・フョードロヴナ大公妃〔皇后の姉〕にも書き送っていた。
エリザヴェータ大公妃は普段モスクワに住んでいたが、ペテルブルクに来ると
短い滞在の間にも皇帝と皇后にラスプーチンを早く遠ざけるようにさかんに説いた。
母もまた皇后と長い話をし、ラスプーチンに対する自分の考えをはっきり伝え、
彼の影響がますます大きくなっていく事に対して不安を表明した。
その結果あらゆる口実のもとに母は遠ざけられ、
間もなく皇后と母の関係はほとんど絶たれてしまった。
皇太后そして他の皇族も皇帝と皇后の目を開かせようと様々な努力をしたが、
らちが明かなかった。

第一次世界大戦勃発後、私は妻や両親とともにドイツにいた。
私達はベルリンで逮捕されたが、脱出に成功して無事ペテルブルクに戻る事ができた。
故国に戻ると、皇帝と皇后は民衆から隔たりラスプーチン一味の虜になっていた。
ラスプーチンの破廉恥な振る舞いは次第に世論の憤激を買い始めていた。
1915年の国会でも問題になり、様々な請願が皇帝になされた。
しかし皇帝はどんな嘆願や諫言にも耳を貸さなかった。
ツァールスコエ・セローでは、
ラスプーチンに関する報告は真実であればあるほど無視されるようだった。
ラスプーチンと皇后の会合は、たいていアンナ・ヴィルボヴァの家で行われた。
ラスプーチンの助言や意見はただちに大本営の皇帝に伝えられた。
その間、戦場ではおびただしい人命が失われた。

ラスプーチンに対するマリアの礼賛は尽きる事がなかった。
彼女は感涙にむせびながら、ラスプーチンが讒言や迫害をいかに耐え忍んでいるか、
そして不当な苦難によっていかに私達の罪を贖っているかを語った。
その熱狂ぶりは信じがたいほどだったので、
私はラスプーチンの不行跡について触れてみた。
「そのように正しい人が、
聖者であるかと思えば飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎをするのはなぜでしょう?」
マリアは憤然と赤くなり、いっそう熱くなって言った。
「そんな話はみんなでたらめです。
あの方は妬みと悪意に取り囲まれていらっしゃるのです。
心の善くない人達があの方を皇帝と皇后に悪く思わせようとして、
事実を歪めてひどい事を言い触らしているのです」
「でも、いろんな証拠が写真に撮られていますよ。
例えばどうしてジプシーと飲めや歌えやの大騒ぎをする必要があるのです?」
「いいですか、仮にあの方がそんな事をなさっているとしても、
それはあの方が御自身に試練を与えようとしているからですよの。
意志を鍛錬して肉の欲求を征服し、
身の回りの誘惑に負けまいとするためになさっている事ですわ」
「ではあの人が大臣の首を勝手にすげ替えるのも、
我が身を痛めつけ道徳的な完成に到ろうとするためなんですか?」
マリアはとうとう本気になって怒り出し、「あなたがそんな風におっしゃるのは、
あなたがあの方を理解していないからですわ」と叫んだ。
「もっとよくあの方を知っていただきたいわ。
そうすればあの方がどんなに素晴らしい特別の人であるか、あなたにもお分かりになるわ。
あの方は初めて会う人間の心を
あっという間に読み取ってしまう能力を神様から授かっていらっしゃるのです。
あの方は皇帝と皇后に人の性格をお教えする役目を負っているのです。
皇帝と皇后が悪い人間から影響を受けるのを防いでいらっしゃるのです。
あの方がおいででなかったら、何もかもずっと前から破滅していたでしょう」

私はなぜラスプーチンは昨日あんなに急いで帰ったのか、マリアに聞いてみた。
「何か重要な事がうまくいかなくなったという知らせを受けたそうです。
でももうすっかり大丈夫だそうです。ラスプーチン様が怒って怒鳴りつけたら、
向こうはびっくりして言われる通りにしたそうです」
「向こうって、どこの事ですか?」
「ツァールスコエ・セローです」
私はラスプーチンを怒らせた出来事が、
プロトポポフを内務大臣に任命するという事だと聞いた。
ラスプーチン一味が是が非でもプロトポポフを望んだのだが、
他の人々が皇帝に反対を奏上したのだ。しかしラスプーチンは
ツァールスコエ・セローへじきじきに出かけて勝ちを収めたのだった。
こうしている間にラスプーチンがやって来た。とても御機嫌だった。
「すべて片づけたよ。宮中まで行かなければならなかったがね。
着いたらばったりアンナに会った。まったくあの人は困る。
もうだめ、ラスプーチン様、頼みの綱はあなただけよ、ああお願いと泣き言を言うばかり。
俺はすぐに奥の間に入って行った。
すると皇后はふくれっ面、皇帝は部屋の中をぐるぐる歩き回っている。
俺は怒鳴ってやった。すると二人ともすぐに静かになった。
こんな事をしていると俺はもうあんた方を見捨てると言うと、
二人ともすっかり慌てて折れて出た。
二人ともさんざん俺の悪口を聞かされて参っていたんだ。
俺は俺の忠告に従うのが一番だと教えてやった。あそこでは俺の悪口ばかりだ。
それに皇帝は騙されている。しかし連中も長続きはせんさ。
俺がもうすぐ国会を解散させて、連中をみんな戦場に送ってやる」
「なんですって?あなはた国会の解散も自由にできるのですか?」
「なあに、そんな事は造作もないことだ。皇后は聡明だ。あの人となら何でもできる。
皇帝はまあ単純な人柄で、支配者に生まれついていない。国家統治はあの人の手に余る。
だから俺が神の恵みを得て、あの人を助けるしかないんだよ」
身のほど知らずの皇帝への侮辱の言葉に私の腹わたは煮えくり返ったが、
どうにか素知らぬふりを装った。
「俺がいなければみんな終りだったのだ。
俺の言う事が聞き入れられなければ、拳固でテーブルをどんと叩いて出て行くだけだ。
よろしい、俺はもうシベリアへ帰るからあんた達はここで勝手に堕落しろ、
神に背を向けて、皇太子が破滅し、悪魔の爪に掛かるぞとな。
するとあの人達は追っかけてきて、
あなたの言う通りにするから私達を見捨てないでおくれと言うんだ。
まあ、これが俺のやり方だ。俺の仕事はまだ終わっていない。
今はまだ早い。準備が整っておらん。
すべて満足のいくように準備ができたら、皇后を皇太子の摂政にする。
皇帝はリヴァディアに行って休んでもらう。あの人はその方がずっと幸せだ。
疲れているから休息が必要なっだ。
リヴァディアで花に囲まれて神様の近くにいる方があの人にはいい。
皇后はなかなか英明な人だ。エカチェリーナ2世と言っていい。
近頃ではあの人が皇帝の代りをしている。
議会でおしゃべりしている連中はみんな解任するとあの人は約束した。
議員どもはみんな地獄行きだ。あいつらは神に背いて事を構えようとしたのだ」

「あの人はできるだけ早くペテルブルクを去った方がいいと思います。
暗殺されてしまいますよ」と私はマリアに言った。
「そんな事は絶対起りません。神様がお許しにならないわ。
あの方がいなくなれば、すべては終わりです。
皇后様があの方がいる限り皇太子は安泰だと信じていらっしゃるのは当然ですわ。
あの方がいなくなれば皇太子様は病気におなりになるでしょう。
ラスプーチン様も御自分でおっしゃっています。
俺が死んだら皇太子も命がないだろうって。
これまでもあの方は命を狙われた事が何回かありましたけど、
神様がお守りになりました」

皇帝と皇后にラスプーチンの正体を暴露し、
宮廷から除いてもらう希望はもはやまったくなかった。
私はもはやラスプーチンを亡き者にする以外道はないと考えていた。
友人の中で私が秘密を打ち明ける事ができたのは、
ドミトリー・パヴロヴィチ大公とセルゲイ・スホーチン大尉の二人だった。
私達は長時間の議論の末、
殺害の跡を残さずラスプーチンを始末する一番良い方法は毒殺だという点で一致した。
不可解な失踪と見せかけなければならないという点も、みな同意見であった。
それから助言を求めて、国会議員のウラジーミル・プリシュケヴィチに会いに行った。
彼を選んだのは国会で激しいラスプーチン弾劾演説をしたからだった。
さらにスホーチンは5人目の同志を推薦した。
スタニスラフ・デ・ラゾヴェルトという彼の部隊に属する医師だった。

私達は何度も会合し、詳細を議論し、諸々の手筈を決めた。
暗殺計画は以下のようなものであった。
私はラスプーチンと交際を続け信頼を勝ち得るようにする。
そしてある日誰にも悟られずに彼を私の自宅に招く。
真夜中にプリシュケヴィチの車で迎えに行って彼を連れてくる。
運転手はラゾヴェルトが引き受ける。
ラスプーチンを招き入れたら、青酸カリを入れた飲み物をとらせる。
ラスプーチンの相手は私だけがする。
同志は隣室で待機して、必要とあらば手を貸す。
死体は袋に入れて市外に運び出し、河中へ捨てる。
死体を運ぶ車はドミトリー大公の車にする。
この車には大公旗が付いているので一切嫌疑をかけられる事がなく、
道中止められて時間を食う事がない。
またこの計画がどのような結果を招こうとも、同志については沈黙を守る事も決めた。

ラスプーチンを12月29日の夜に招こうと決めた。
私はラスプーチンに電話をして都合を問い合わせた。
彼は私が彼の送り迎えをするという条件で、その日でかまわないと答えた。
ラスプーチンを招き入れる予定の地下室を手入れした。
地下の物置のような所に通されては変に思うだろう。
日常使用されているように見せかけて、
ラスプーチンに疑いを起させないようにしなければならない。
友人達との晩餐が終わったという様子を部屋に与えなければならなかった。
11時にはすべての用意は整っていた。サモワールは湯気を立て、
その周りにはラスプーチンの大好きなお菓子や甘い物を盛った皿が並べられていた。
ワゴンの上にはワインとグラスを載せた盆が置かれていた。
執事と召使に、11時に招待客が来るが呼ぶまで部屋に下がっていてよいと命じた。
医者のラゾヴェルトがゴム手袋をはめ、
青酸カリを砕いて粉にするとケーキの上皮をはがして振りかけた。
蒸発して効き目が薄れる事をおそれ、
ワインに毒薬を入れるのは最後の瞬間にする事にした。

ベルを鳴らすとドアを開けたのはラスプーチン自身だった。
「お迎えに上がりました」
「なぜそんな風に顔を隠すのかな?」
「私と今晩出かける所を誰にも見られたくないとおっしゃたではありませんか」
「そうじゃった、そうじゃった。
だから俺も家の者に何も言っていない。秘密警察も追っ払っておいた」
私達は車に乗り込んだ。運転手に変装したラゾヴェルトがエンジンをかけた。

お定まりの話題をひとくさりやると、ラスプーチンはようやくお茶を欲しがった。
私はいそいそとお茶を入れ、お菓子を勧めた。
彼はひとつ、またひとつとつまんだ。
しかし驚いた事にラスプーチンは何事もなかったかのように喋り続けた。
私は焦った。
「マデイラ酒でももらおうか」と彼は言った。
彼は私が青酸カリの付いたグラスに注いだマデイラ酒を飲んだ。
だが、彼は平気で飲み続けた。ゆっくりと少しずつ、ちびりちびりと。
「このマデイラ酒はとてもいい。もう少しくれないか」と言った。
毒はまだなんの効果も表さなかった。彼は依然として部屋の中を歩き回っていた。
そしてギターに目を止めた。
「何か愉快なのをやってくれ。俺はあんたの歌いぶりが好きなんだ」
私はギターを取り上げて歌を歌い出した。自分で自分の声が分からなかった。
気がつくと、もう2時半になっていた。悪夢は2時間も続いたのだ。

書斎に入ると、ドミトリー大公とプリシュケヴィチとスホーチンが
ピストルを手にして私に飛びついてきた。
「どうしたんだ。終わったのか?」「薬が効かないんだ」
どうしたらいいかみんなで相談した。
私一人が降りて行ってラスプーチンを片づける事になった。
ドミトリー大公のピストルを隠し持って食堂に降りて行くと、
ラスプーチンはジプシーの所へ行こうと言い出した。
その時ふと私の目に水晶の十字架が映った。
「なんだってそんなに見ているんだ」とラスプーチンが聞いた。
「これが大好きなんです」
「高かったろう、いくらだ?」彼はそう言ったが私の返事を待たず、
「俺はこっちの方が好きだ」とタンスの方へ行き、中を調べ始めた。
『神よ、力をお貸しください』と私は祈った。
そして隠し持っていたピストルを取り出し、心臓を狙って引き金を引いた。
階段で物音が聞こえた。みんなが駆け下りてくる音だった。
彼は仰向けに倒れて、目を閉じていた。顔の筋肉がぴくぴくし、手も痙攣していた。
もう一発撃とうと誰かが言ったが、血が飛び散るのをおそれてやめた。
2,3分後、ラスプーチンはまったく動かなくなった。
傷口を調べると弾丸は心臓の近くを貫いていた。

ドミトリー大公、スホーチン大尉、ラゾヴェルト医師の3人は、
事前に決めた通りラスプーチンを彼の家まで送り届けるふりをした。
スホーチンがラスプーチンに変装して車に乗るのだ。
それから3人はラスプーチンの意匠をワルシャワ駅に持っていき、
プリシュケヴィチの管轄する病院列車でそれを燃やした。
今度はドミトリー大公の車でラスプーチンの死体をペトロスキー島へ運ぶ手筈だった。
プリシュケヴィチとともに家に残った私は、ラスプーチンの死体を見に行った。
すると恐ろしい事が起った。ラスプーチンがすさまじい勢いで飛び起きたのだ。
部屋中にラスプーチンの野獣のような唸り声が響き渡った。
彼の両目は眼窩から飛び出し、口からは血と泡が垂れていた。
彼は私に飛びかかってきた。私は死に物狂いの力を振るって自分の身をもぎ放した。
私は書斎に残っているプリシュケヴィチの助けを呼んだ。
ラスプーチンは中庭に飛び出した。プリシュケヴィチが彼を追って飛び出した。
銃声が2発聞こえた。
中庭には出口が3つあったが、鍵のかかっていないのは真ん中の出口だけだった。
私はラスプーチンが正門から逃げてしまうかもしれないと思い、走って行った。
3つ目の銃声、4つ目の銃声が聞こえた。ラスプーチンが雪の山に倒れ込むのが見えた。
私の所に駆けてくる数人の足音が聞こえた。召使が2人と巡査が1人。
「殿下、銃声が聞こえましたがどうかなさったのですか?」と巡査が聞いた。
「つまらない騒ぎだ。友達が飲み過ぎてピストルをぶっ放してみんなを驚かせたんだ」
そう言いながら私は巡査を門まで送り出した。
死体の所へ戻ると、召使2人が立っていた。
死体の位置は変わっていなかったが、身体を丸くしている。
なんたることだ、またいきているのかと私は思った。
召使が来て、先ほどの巡査が今度は表玄関から入って来て、
もう一度私に会いたいと言っていると告げた。
銃声が警察署まで聞こえたため、巡査は何が起こったのか報告するよう命じられたのだ。
巡査が入ってくると、プリシュケヴィチは大きな声で言った。
「私は国会議員ウラジーミル・プリシュケヴィチだ。
君の聞いた銃声はラスプーチンをやっつけたものだ。
もし君が国と皇帝を愛しているなら、このことを一言たりとも他言してはならん」
「あなたは立派な事をなさいました」そう言うと、巡査は興奮して出て行った。

召使がやってきて、ラスプーチンの死体を階段の踊り場に運んだと告げた。
ドミトリー大公、スホーチン大尉、ラゾヴェルト医師の3人が車で戻って来た。
プリシュケヴィチが起った事を話し、みんなは私を休ませるために一人残して、
死体を布で包むと車に積み、ペトロフスキー島の橋の上から河の中に投じたのだった。
翌日ドミトリー大公が詳しく語ってくれた。
ラスプーチンの死体をしっかり縛って車に積み、
ドミトリー大公が運転しスホーチンが助手席に座った。
プリシュケヴィチとラゾヴェルトそして私の召使が後部座席に乗った。
ペトロフスキー橋に着いて車を停めたが、
みんな興奮していら立っており混乱して慌ててしまった。
死体の足に重りを付けるのを忘れ、毛皮の外套を脱がさずに、
氷の割れ目から死体を投げ入れたのだ。
最初の計画ではラスプーチンの衣類と長靴も焼却する事になっていたが、
それをする余裕もなかった。
車に戻ると、今度はエンジンがかからない。どうには車を出し、市内に戻った。
おそらく死体は水勢のよって海に押し流されているだろうとドミトリー大公は言った。

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by xMUGIx | 2008-01-31 00:00 | ロシア
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