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愛新覚羅氏

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在満日本大使館外交官・通訳 林出賢次郎の厳秘会見録 ※現代語訳

1936年昭和11年01月13日
溥儀&関東軍司令官南次郎の会話

南◆日本の皇室ではお賑やかに渡らせらるるに比しまして
満州国の御皇室ではお寂しいような気が致します。
それは御世継の御皇子がいまだ挙げられぬことでございます。
皇后陛下との間に御皇子が御出来になることが何よりも望ましきことでございます。
それが当分見込なしとせば、
方法を設けて一日も早く御皇子をもうけるように致さねばならぬと存じます。
陛下には何かお考えになり、何か御方法をお講じになっておらるるでしょうか。

溥儀◆この事は既に昨年以来人をして選定せしめておりまして、
遠からず仮選定の人も来満しうる事と思われます。

南◆遠慮なく申し上げしむれば、条件はただ二つであります。
それは血統の正しきことと、体格の健全なることでありまして、
その他はいかなる条件なりとも陛下において御自由に遊ばされてよろしきかと存じます。

溥儀◆濤貝勒と朱なる者に命じておりましたが、
昨年さらに大格格にも依頼して人物を物色させております。
写真を見たばかりでは不十分ゆえ、
はじめは女官に採用するという意味で呼び寄せ宮中に入れ、
格格等と共に起居せしめその性格人物等を十分に見定めた上、
これを妃〔側室〕とすることにせんかと思っております。

南◆それはよろしいことと存じます。なるべく早く実現せんことを希望致します。


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在満日本大使館外交官・通訳 林出賢次郎の厳秘会見録 ※現代語訳

1936年昭和11年07月01日
溥儀&関東軍司令官植田兼吉の会話

溥儀◆目下妃の候補者とも言うべき者を招き、
格格等と日々読書等致さしめその人物性格等を内察中なるが、
皇后の父栄源が各種の風評を流布しつつある次第にて、
かかる近親者にしてなおかつこの挙あることははなはだ遺憾である。

植田◆妃を立てる事は前任者南の時より大いに考量している事でありまして、
御皇室の繁栄のために一日も早く適当なる方を得らるる事を切望しておるのでありまして、
軍幕僚ことに吉岡安直参謀等とも話し合っておるのでありますが、
性格の良きこと、身体の健康なることが第一条件でありまして、
門閥の如きは第二に置いてよい事と思います。


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在満日本大使館外交官・通訳 林出賢次郎の厳秘会見録 ※現代語訳

1937年昭和12年01月30日
溥儀&関東軍司令官植田兼吉の会話

植田◆溥傑氏の御結婚が決定致しますれば、
陛下の御弟妹のお年頃の方は全部お方づきになる事になりますので、
陛下も御安心遊ばさるる事と存じます。これは誠に慶事に存じまするが、
第一番に大切なる陛下の方が決定致しませぬ。
誠に申し訳がありませぬ。これもなるべく早くお決め致したいものと存じております。

溥儀◆種々心配していただいてありがとう。現に宮中において読書しておる者が2人あります。
いずれも純粋の満州旗人で、一人は18歳で一人は14歳であります。
18歳の方は小学校にも行った事なく文字もあまり多く知らぬくらいですが、
性質極めて温順であります。
14歳の方は小学校だけ北平で済ましたくらいの子供で、
白紙同様これからはいかようにも教育ができます。
この2人の内1人を妃とするか、また2人とも採用せぬか今のところ未定であります。
要は気質よろしく温順にして体格健康である事が第一で、容貌は第二であります。

植田◆左様であります。選ばれる方はやはり東洋風の貞淑温順の性格に体格健康にして、
また聡明なる事が必要であります。民国式の三民教育を受けた者はいけませぬ。
溥儀◆要するに忠孝の念の厚い者が大切であります。
自分の選ぶ婦人も性質温順にして皇后との関係も円満に行く者が必要で、
常に外出して走り回るような者では宮中の規則を破壊する恐れがあります。


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在満日本大使館外交官・通訳 林出賢次郎の厳秘会見録 ※現代語訳

1937年昭和12年02月17日
溥儀&関東軍司令官植田兼吉の会話

溥儀◆かの妃の件ですが14歳と17歳の両人について種々研究しましたが、
14歳の方は性質も良く身分も正しい者ですがあまりに若くて問題になりませぬ。
17歳の方は当方へ来て以来二格格・四格格・五格格等と常に会食会談等の間に
その性格等について観察したところによると、誠に純良なようであります。
これは大格格が推薦してきた者で正黄旗人の家に生まれ血統正しく者ですが、
家は貧しく父は数年前死亡し母も一昨年死亡し伯母の家に養われてきた者で、
極めて孝心厚く温良の者でありますから、
これを【秀女】として入廷せしめ妃とすることに一昨日内定しました。

植田◆陛下におかせられましても充分に念に念を入れて御調査になり
御研究になった事でありまするから間違いは無い事と信じまするが、
私が軍司令官として御同意を申し上ぐるためには、
私の方でも取り調べまして将来いかなる方面より故障が申し出てきましても
これを押えるだけの根拠を作っておかねばなりませぬ。
またその一族の者が幸福にありつかんと種々累を及ぼさぬとも限りませぬ。
この方面の御調査はいかがでしょうか。

溥儀◆今回の者はこの点は心配ないのであります。妃とせず秀女として入廷せしむるので。
秀女というのは昔から清朝の宮中に奉仕する旗人の娘に用いた名で、
妃も秀女から挙げらるるのが常であります。
今回も秀女として採用し、家族とは一切関係を絶つ事、
養育してきた伯母に対しては1年に1回または2回の面会を許す事とし、
その他親族関係者とは一切絶縁する事としました。


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by xMUGIx | 2007-01-10 00:00 | 中国
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