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by xMUGIx
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テューダー朝

◆女王エリザベス1世
先代女王メアリー1世の妹
1533-1603 25歳即位 69歳没●未婚

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ヴェネツィア大使の証言 若い頃のエリザベス女王について

御年23歳で、お顔立ちは美しいというより整っていらっしゃいます。
背はスラリとして均整が取れています。
美しい目をしていらっしゃいますが、何より美しいのは手です。


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フランス大使の証言 晩年のエリザベス女王について

顔はとても醜い。細長く頬はこけ歯は黄色く
歯並びが悪く抜けているので早口で話すと何と言っているかわからない。


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ブランデンブルグの法律家の証言 晩年のエリザベス女王について

面長の顔、肌は白いがしわだらけで鼻が少し曲がっている。唇は薄く歯は真っ黒。
未婚女性は胸の開いた服を着る習慣なので皺の寄った胸が丸見えだ。


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母はヘンリー8世の2番目の妻アン・ブーリン。最初の妻の女官であった。
しかし父は嫡男を求めて、母を処刑し母の女官ジェーン・シーモアと結婚する。
エリザベスは王女の地位から私生児の地位に格下げになった。

エリザベスは乗馬の名手で狩猟が得意だった。
獲物を追いつめ息の根を止める、彼女の政治スタイルに似ている。
また当時の国際語であるフランス語イタリア語を英語同様に使えた他
音楽、ダンス、ユーモアにも富んでいた。
この荒ぶる魂と鋭い知性を持つ女王は当時の人々にもどこかしら不気味と感じられていた。

エリザベスは汚い言葉を吐き女官を打ったりつねったり側近を殴ったり唾を吐きかけたりした。
ロンドン塔に幽閉されていた時は鬱憤晴らしに猫を叩き潰している。

あちこちの国から縁談が持ち込まれた。
スペイン国王フェリペ2世、フランス国王アンリ3世の弟アンジュー公、
ハプスブルク家のカール大公、スウェーデン国王エーリク14世、ロシアのイワン雷帝・・・。
エリザベスは申込みを受けるようなそぶりを見せながら結果を引き延ばし、
実に24年ものあいだ彼らを翻弄し続けた。
そのあいだに結婚を餌に侵略を防ぎ国内の宗教戦いを消化した。

女王の座を手にするまではとにかく目立たない地味な格好をしていたが
即位すると絢爛豪華な衣装と宝石で飾り立てた。
王は神の代理人でありそれを万人に知らしめる目的のためだった。

エリザベスの威光を高めようとする演出は神がかり的なレベルになっていった。
肖像の彼女は永遠に年を取らない。ヴァージン・クイーンは生ける聖母マリアなのだ。

彼女は独身女性の格好をしていた。
16世紀半ばのイギリスでは未婚女性だけが首や肩を露出することを許されていた。
エリザベスは生涯この特権を利用した。
眉毛を抜き額を頭頂まで剃り上げ顔の上半分を大きく見せることで
少女のような愛らしさを作り出すのだが
同じことを彼女がすると奇怪なほどけばけばしい白塗りの老女でしかない。
69歳で亡くなった。

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手に持ってるのは透明ホース? ドレスにもいっぱい目が描いてあるし・・・
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博物誌みたいなドレスの柄
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手に持ってるのはタンバリン? まさかザルじゃないよね
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世界を踏みつけてるんですか、そうですか
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★宰相ウィリアム・セシル
1520-1598 78歳没

エリザベスは即位するとすぐにウィリアム・セシルを宰相にした。
有能かつ勤勉、信頼できる人間で死ぬまでの40年間エリザベスに忠誠を尽くした。
エリザベスも彼を「マイ・スピリット」(私の精霊)と呼んでいた。
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★宰相ロバート・セシル
ウィリアム・セシルの子
1563-1613 50歳没

父ウィリアムは自分の息子を後継者として育て上げた。
父ウィリアムが彼に遺した助言は、「女王に仕えることにより、神に仕えよ」
せむしで小柄だった。父と同じくエリザベスによく仕えた。
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エリザベスは生涯結婚はしなかったが、終生美男好みだった。


★初恋の人 トマス・シーモア
1509-1549 40歳没

父ヘンリー8世の6番目の妻/最後の妻キャサリン・パーは、
深い教養と慈愛の心を持つ女性だった。
自分とは血の繋がりのないヘンリー8世の子供たちの教育に情熱を注いだ。
王の子供たちは、厳格なカトリックであったメアリーですら優しい義母を敬愛していた。

ヘンリー8世の死後3ヶ月でキャサリンは
ヘンリー8世に引き裂かれたかつての恋人トマス・シーモアとようやく再婚を果たした。
未成年のエリザベスもシーモア家に引き取られた。
ところが野心家のトマス・シーモアがキャサリンの妊娠中に
エリザベスの寝室に出入りしているところを見られた。
キャサリンはショックを表面に出すことはしなかったが
エリザベスはシーモア家から出ざるを得なくなった。
キャサリンは出産の際に死亡した。
トマス・シーモアはエリザベスに求婚したが拒否された。
彼の野心は宮廷の怒りを買い、ロンドン塔に投獄され斬首された。

エリザベスは処刑当日の日記にこう記した。
『今日、知恵に富むが判断力に欠ける男が亡くなった』

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★愛人ロバート・ダドリー レスター伯爵
1532-1588 56歳没

ロバート・ダドリーはエリザベスと同い年で幼なじみだった。
180センチを越える長身、眉目秀麗、
馬上槍試合の名手で、ダンスが得意で話し上手だった。
エリザベスが彼につけたあだ名は<お目々ちゃん>
女王警護の総責任者である主馬頭に抜擢され、
宮廷での部屋もエリザベスのすぐ近くに与えられ、
翌年にはガーター勲章を受けて枢密院メンバーとなる異例の出世を遂げた。
エリザベスの彼に対する寵愛は誰の目にも明らかであったが、
彼にはは17歳の時に結婚した妻がいた。
その妻が階段から落ちて死んでいるのが見つかった。
ダドリーとエリザベスは微妙な立場に立たされた。
その後も愛人関係は続いたがもはや結婚は論外となった。
彼が秘かに再婚していたと知った時、エリザベスは彼をロンドン塔に放り込み、
妻は実家に閉じ込めておくとの条件で許した。
エリザベスはスコットランド女王メアリー・スチュアートの結婚相手として
ダドリーを推薦したが、メアリーは人のお古は嫌だと断った。
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★愛人ウォルター・ローリー
1554-1618 64歳没

美貌以外に取柄のないロバート・ダドリーとは違って
才気と覇気に満ちた伊達男で服装の凝り方も飛び抜けていた。
180センチ、黒髪で色白、上品な顔立ちをしていた。
宮廷にタバコを流行らせた人物である。
ローリーが女王の女官と秘密結婚していたことを知ったエリザベスは
彼をロンドン塔に放り込んだ。

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★愛人クリストファー・ハットン
1540-1591 51歳没

ダンスの巧みさで女王の目を惹き「羊さん」と呼ばれて人一倍可愛がれていた。

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★愛人ロバート・デヴルー エセックス伯爵 32歳年下
1565-1601 36歳没

32歳も年下の名家出身の美青年。エリザベスにとってダドリーの再来と思われた。
ダドリーと同じく主馬頭となり、枢密院のメンバーにもなる。
しかしダドリーと違って、彼は野心家であった。
エリザベスの反対をおしてアイルランド総督となり制圧に失敗し
勝手に講和条約を結んだ挙句任務を放棄してイギリスに帰ってきた。
さすがにエリザベスも彼をかばうことはせず、
枢密院の面々の前で彼を怒鳴りつけて殴った。
女王の寵愛を失ってあせったロバートは反乱を起こし逮捕・処刑された。

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by xMUGIx | 2005-01-26 00:00 | イギリス
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