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アンジュー朝

◆国王ヘンリー2世
先代スティーブンのイトコ
1133-1189 21歳即位 56歳没

協定通りマティルダ王女の息子ヘンリー2世が即位する。
アンジュー朝の始まりである。

先代からイングランドを、母からノルマンディを、父からアンジュー伯爵領を相続する。
さらにフランスに広大な領地を有するアキテーヌ女公である妻を迎え、
ヨーロッパ一の大領主となり、<アンジュー帝国>と呼ばれた。

*心情フランス人・母語フランス語、英語は使えなかった。

*ヘンリーは片時もじっとしていられない性質で、食事の時以外は腰をおろさず、
礼拝時にもソワソワと動き回っていた。あまり眠りもしなかった。
野性的で荒々しい気性であったが、高い教養を持っていた。
ラテン語をはじめ各国の語学に通じており、人を魅了する話術も備えていた。

*肩幅は広く胸は厚く腕は太くがっしりしており、
肩まで垂れた赤い巻き毛に燃えるように光る眼、
野性味と知性が混じり合った不思議な魅力の持ち主であった。

*4人の息子全員に裏切られる。

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■妻 アリエノール・ダキテーヌ アキテーヌ女公
仏語名 アリエノール/エレアノール 英語名 エレノア/エリナー
1122-1204 82歳没

*15歳でフランス国王ルイ7世と結婚、子供2人生み離婚、
30歳でイギリス国王ヘンリー2世と再婚、子供7人生み別居、82歳没。
フランス王妃とイギリス王妃になった稀有な女性である。

≪フランス王妃としてのアリエノール≫
アリエノールは最初フランス王太子ルイと結婚した。
ところが結婚当日父王ルイ6世が亡くなったため花婿はルイ7世として即位した。
アリエノールは結婚と同時にフランス王妃となったのである。
しかし今までルイを意のままに操っていた僧侶は王妃に強い警戒感を覚えた。
そこで毎晩夫婦のベッドからルイを連れ去ったため、
結婚15年で王女2人しか生まれなかった。
吟遊詩人の本場で、華やかな恋愛が華ひらくボルドーの宮廷で育ったアリエノールと、
修道院で育った敬虔で地味なルイは水と油、うまく行くはずのない夫婦であった。
アリエノールは「王と結婚したと思ったら僧侶だった」と述べた。

信仰心の厚いルイは十字軍に参加することになった。
宮廷恋愛に夢中なはずのアリエノールも同行すると言い出した。
しかし彼女は手に負えないお荷物であった。
アリエノールにとって物見湯山の旅行に過ぎず、
彼女の衣装、道具、女官だけで一部隊が編成され、行く先々で好き勝手に行動した。
そして夫の苦労も知らず敵対するイスラム軍のプリンスと恋愛した。
ルイは十字軍を中断して帰国するしかなかった。
そして二人は離婚した。


≪イギリス王妃としてのアリエノール≫
アリエノールはルイと離婚してわずか2ヶ月後に
11歳年下のイギリス王ヘンリー2世と再婚した。
これによりアリエノールの領土はイギリスの物になる。
実にフランスの1/3以上の土地がイギリスに渡ったのである。
元夫ルイに対するしっぺ返しである。
さらに毎年のように子供を生み、4男3女をもうけた。
文化の香り豊かな宮廷に育ったので、フランスでもイギリスでも芸術家たちを保護した。

結婚15年が過ぎた頃、ヘンリーが若くて美しいロザモンド・クリフォードを愛人にする。
アリエノールは子供たちを連れてさっさとアキテーヌに戻り夫と別居した。
そして息子たちを父親に造反させたため、夫に捕らえられ15年間幽閉された。
しかし15年後、息子たちが再度造反し勝利を収め解放された。
解放された時アリエノールは67歳になっていたが、体力も気力も少しも衰えていなかった。
次々と王位に就く息子たちを補佐し、
82歳で亡くなるまで<アンジュー帝国>の中枢に君臨した。

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アリエノール・ダキテーヌ&ヘンリー2世の子供
●若ヘンリー 
イギリス国王
●マチルダ 
ザクセン公=バイエルン公ハインリヒ3世と結婚
●リチャード1世 
イギリス国王
●ジェフリー 
ブルターニュ女公コンスタンスと結婚
●エレノア 
カスティーリャ王アルフォンソ8世と結婚
●ジョーン 
シチリア王グリエルモ2世と結婚、トゥールーズ伯レーモン6世と再婚
●ジョン 
イギリス国王


中央緑のドレスがジェーン王女
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★王の独身時代の愛人 イケネ 庶子1人


★王の愛人 ブルターニュ伯爵夫人ベルタ 庶子1人


★王の愛人 ローフ・プルートの妻 庶子1人


★王の愛人 フランス王女アリス

もともと息子リチャード1世の婚約者だったのを愛人にした。
アリスはその後フランスに帰国し騎士と結婚した。


★王の愛人 ロザモンド・クリフォード

ヘレフォードに領地を持つウォルター・クリフォードの娘で、
その美しさから「麗しのロザモンド」と呼ばれた。
ヘンリーはアリエノールを欺くため
人里離れたウッドストックの森に迷路のような離宮を建てロザモンドを囲った。
ヘンリーは狩猟に行くと言ってロザモンドのところに通っていたが、
アリエノールが赤い糸をたどってロザモンドを見つけたという。


★愛人ベルベル
晩年の愛人
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by xMUGIx | 2005-01-05 00:00 | イギリス
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